陶芸作家 悦 -etsu-

大阪在住の陶芸作家。制作・活動・その他の記録。

メロンお猪口

      2022/01/02

メロンお猪口
メロンお猪口


以前試作したメロンお猪口が好評だったので量産開始1回目です。
量産と言っても12個だけ。
 

メロンお猪口
メロンお猪口


中々メロンっぽく仕上がったんじゃないでしょうか?
自分でも満足レベルです。
 

メロンお猪口
メロンお猪口

ちょっと引いて見るとよりリアル。
 

メロンお猪口
メロンお猪口

内側はほんのり黄緑色。
この色は顔料を筆塗りしています。
メロンの果肉っぽい色の釉薬を作ろうとしているのですが、思うような色がまだできなくて今回も顔料をそのまま使いました。

また、オレンジ色の果肉のメロンもありますよね。
オレンジ色の顔料を使えば安易に表現できます。しかし、これには恐らく原料としてカドミウムが使われているので使いたくありません。
(ガラス化すると溶け出ることはないので安全?とは言われています)
ちなみに派手な真っ赤な赤も同様にカドミウムが使われています。
カドミウムが含まれていない違う赤でいうと、伝統的な辰砂の赤は銅、九谷などの上絵の赤は鉄だったりします。

カドミウムが含まれていない材料でオレンジ色が表現できれば、オレンジ色の果肉のメロンお猪口も今後作るかもしれません。

メロンお猪口
メロンお猪口

メロンの網目ってよく見るとキモい。。
スーパーで本物のメロンを観察してるときに何度も思いました。
 

メロンお猪口
メロンお猪口

今回作った分は既に完売済みです。
次回はもっと数を増やして作ります。
早くて2月頃、遅くとも春までには作って再販します。

ここまではスイカお猪口と工程は同じ。
 

メロンの網目模様を入れていきます。

メロンのこの網目模様は、果実が大きくなる度に皮が割れて傷を修復するようにかさ蓋ができてを繰り返して増えるらしいです。
他の果実はそんなことないのに、何でメロンはそうなるんでしょうね?

内側に色を塗ったところ。
このあと釉掛けして焼成して完成です。

 
この記事を書いてる今、そろそろ2021年が終わろうとしています。
コロナ禍が始まってから長いことイベント出展も控えてて、人と接する機会がめっきり減りました。
家に籠って作品づくりばかりしていると心が病んできそうになるので、たまに気分転換で山に登りに行ったりしています。
とは言っても一人行動が多く、作品発送するときくらいしか人と会話してないんじゃないかと、、
そんな感じなので来年はもっと人と接する場に出て行かないとダメだなと思ってます。イベント出展も再開して、何かの集まりにも参加してみたり。

当然作品づくりの方でも新しいことに挑戦していきます。
来年もどうぞよろしくお願いします。

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